室町の覇者 足利義満 ──朝廷と幕府はいかに統一されたか

室町の覇者 足利義満 ──朝廷と幕府はいかに統一されたか

読了目安
1時間半で読める本
ジャンル
,
ページ数
302
著者
桃崎 有一郎
発売日
2020/1/10
出版社
筑摩書房

読了目安は読了時間を保証するものではありません。予めご了承ください。

足利一門大名に丸投げして創立された室町幕府では、南北朝の分断などに後押しされて一門大名の自立心が強すぎ、将軍の権力が確立できなかった。この事態を打開するために、奇策に打って出たのが足利義満である。彼は朝廷儀礼の奥義を極め、恫喝とジョークを駆使して朝廷を支配し、さらには天皇までも翻弄する。朝廷と幕府両方の頂点に立つ「室町殿」という新たな地位を生み出し、中世最大の実権を握った。しかし、常軌を逸した彼の構想は本人の死により道半ばとなり、息子たちが違う形で完成させてゆく。室町幕府の誕生から義満没後の室町殿の完成形までを見通して、足利氏最盛期の核心を描き出す。
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