贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ

贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ

読了目安
1時間半で読める本
ジャンル
,
ページ数
205
著者
桜井 英治
発売日
2011/11/25
出版社
中央公論新社

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贈与は人間の営む社会・文化で常に見られるものだが、とりわけ日本は先進諸国の中でも贈答儀礼をよく保存している社会として研究者から注目を集めてきた。その歴史は中世までさかのぼり、同時に、この時代の贈与慣行は世界的にも類を見ない極端に功利的な性質を帯びる。損得の釣り合いを重視し、一年中贈り物が飛び交う中世人の精神を探り、義理や虚礼、賄賂といった負のイメージを纏い続ける贈与の源泉を繙く。
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